登録文化財 男山本店店舗 気仙沼市魚町2-2-14
竣工 昭和6年(1931年) 設計 菅原克己(店主)
洗い出し仕上の外壁は、各階に蛇腹を廻し、パラペットは柱型や欄干及びゲーブルなどで飾るなど、地域のシンボル的な存在であったが、東日本大震災の津波において店舗に漁船が衝突したそうで一、二階部分が倒壊し、三階部分だけが瓦礫の上に残された。財団が協力して立ち上げた「東日本大震災被災文化財復旧支援事業」の援助をうけ応急処置工事が行われたが、修復・復元の見通しは立っていない。
被災前の写真
被災後の写真(宮城県のHPより)
- 2018/10/15(月) 13:15:40|
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第二SSビル (旧東北実業銀行石巻支店)
石巻市中央3-1-37
竣工 大正14年(1925年) 設計 葛西萬司
近年、設計は盛岡市出身の葛西萬司だと分かり、建築様式は国内で数例の現存が確認されている「近世復興式」と判明した。外観は特に正面の意匠に力を入れていて、玄関周りを外壁面から張り出し上部を三角形にすることで正面性を強調している。2・3階部分は上部が半円形の開口部とその両脇には仕上げを変えた円柱がパレペット下まで延びている。東日本大震災では津波で1階が浸水したが、建物に大きな被害はなかった。
- 2018/10/14(日) 08:29:35|
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市指定文化財 旧観慶丸商店石巻市中央3-6-9
竣工 昭和5年(1930年) 設計 須田幸一郎
石巻で最初の百貨店として建てられ、木造でありながら、外壁を多種多様なタイルで覆い、スペイン瓦や丸窓、アーチ窓を有する外観は洋風建築を思わせ、この建物の大きな特徴となっている。その姿は港町石巻の繁栄の象徴として、石巻の歴史を物語る貴重な建造物といえる。東日本大震災の津波で大きな被害を受けたが復旧工事が2017年に無事完了した。

被災前当時の写真
- 2018/10/13(土) 20:18:37|
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市指定文化財 旧石巻ハリストス正教会教会堂石巻市中瀬3-18
竣工 明治13年(1880年) 設計 不詳
平面は十字架型で、正面を八角塔状の特徴的な外観とし、洋風意匠を積極的に取り入れ、明治期の大工技術の展開を示す擬洋風建築と言える。 また、木造最古の教会堂の一つとされ、明治期に多く建てられた正教会の建築としてもたいへん重要。 東日本大震災に伴う津波で被災。2階まで冠水、建物が傾き壁面や庇が破壊されるなどしたが、全壊や流失は奇跡的に免れた。 2018年度の完工をめざして現在、復元修復中。

津波で被災前の教会堂

被災後の教会堂(写真:石巻市教育委員会)
- 2018/10/12(金) 18:09:27|
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県指定文化財 登米警察資料館 (旧登米警察署庁舎)
登米市登米町寺池中町3
竣工 明治22年(1889年) 設計 山添喜三郎
下見板張り白ペンキ塗り寄棟の瓦葺きで、突き出した玄関の二階はバルコニーとなっている。屋根は切妻造で鬼瓦が載せてあり、ペディメントを形成している。玄関屋根下の白壁には金色の警察紋章が輝いており、柱には堅溝を彫りつけ、イオニア式の柱頭で飾られている。
- 2018/10/11(木) 11:55:59|
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